本ブログで紹介する自作ツールを開発/実行するためのPython環境として、WinPythonを採用しています。
本記事では、WinPythonのインストール方法と使い方について、本ブログを活用する上で必要な部分に限定して解説します。
WinPython自身については、「【最初の一歩】WinPythonの簡単インストール手順(スクリーンショットで解説)」の記事を参考にしてください。
WinPythonのインストール方法
WinPytonは標準機能と簡易的な開発ツールが同梱された「軽量版」と、数値計算やAI関連のライブラリが同梱された「重量版」が用意されています。また、WinPythonのバージョンによっては、更に64ビット版と32ビット版が用意されているものもあります。
本ブログでは、Windows11で動作させることが前提であり、作成する自作ツールごとに必要なライブラリをインストールする方法をとるため「軽量版」のインストールを推奨します。
しかし、特に容量を気にしないのであれば「重量版」をインストールして頂いても構いません。
下記のリンクから64ビットの「軽量版」インストーラー(WinPython64-3.12.3.0dot.exe) をダウンロードしてください。
ダウンロードしたインストーラー(EXEファイル)は自己解凍方式のファイルです。ダブルクリックすると解凍先を聞かれますので、任意の場所を指定し、「Extract」をクリックしてください。
次の内容をテキストエディタに張り付けて、WinPythonを解答したフォルダの直下に command.bat という名前で保存してください。
@echo off
CD scripts
call env_for_icons.bat %*
cd ..
cmd.exe /k
WPy64-31230 を分かりやすい任意の名前に変更します。
WinPythonの使い方
WinPythonをインストールしたフォルダをエクスプローラーで表示し、command.bat をダブルクリックにより実行するとコマンドプロンプトが表示されます。
このコマンドプロンプトからWinPythonに同梱されているツール類やPythonを実行することができます。
WinPythonにはJupterやVS Codeなど様々なツールが同梱されていますが、開発でほとんど使われていないツールや、別途インストールが大半なので、あまり気にしないでください。
まとめ
WinPytonはUSBにインストールして持ち運べるポータブルなPython環境です。
「軽量版」と「重量版」がありますが、本ブログは Windows11 上で動作する自作ツールを扱っており、必要なライブラリはその都度インストール方法を紹介するため64bit の「軽量版」を推奨しています。
WinPythonのインストーラーは自己解凍形式のファイルであるため、実行すると指定したフォルダにPython環境が解凍されます。
あとは、手順に従ってcommand.bat を作成し、WinPythonをインストールしたフォルダ名を適切な名前に変更すれば完了です。
1つ1つの手順は簡単ですので、是非挑戦してください。